長谷部メソッドが出来上がるまで【後編】
だからこそ私たちは、小学生のうちから“考える習慣”を身に着けてもらうことを大切にしています。
自分の頭で考えなければうまくいかないトレーニングを日々繰り返していくことによって、考えることが習慣化していきます。
習慣化するということは、本人が無意識のうちに勝手に考えるようになることを意味します。
そうなれば高校生になって謎解きのようなトレーニングがなくなったとしても、自分自身の工夫で練習効果を高めることができます。
そして、「考える→うまくいく→より良くなるように考える→よりうまくなる……」という成功体験を繰り返すことによって、考えるプロセスが洗練されていきます。
たとえばうまくいかないことがあったときに、どこに原因があるのか客観的に見極める分析力、それを元に解決策を見つけ出していく発想力などが鍛えられます。
さらに私たちは、「決断力→実行力→その結果を受け入れる力→次につなげる力」を求めており、このサイクルを繰り返すことによって効率良く考えるプロセスが洗練されていきます。
練習を繰り返すことによってリフティングがうまくなるのと同様に、“考える技術”も向上していくのです。
また、サッカーの中で身に着けた“考える力”は、サッカー以外の勉強や社会生活にも応用できます。
社会人になって仕事で成功するためには“問題解決能力”や“論理的思考力”がとても重要になりますよね。
それらは上記で説明した“考えるプロセス”と共通するものです。
たとえプロサッカー選手になれなかったとしても、自分で考えて自分で行動できる人間に成長していくうえで、サッカーは大きな可能性を持ったスポーツだと私たちは信じています。
想いが強すぎて文章が長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただければ、私たちMAKOTO HASEBE SPORTS CLUBが“考える力”の育成を何よりも大切にしている理由をわかっていただけるかと思います。