【スポンサー企業インタビュー企画 第一弾 日弘商会株式会社】地域貢献へかける想い――日向社長が語る創業の軌跡とスポンサードへ込めた想い
【スポンサー企業インタビュー企画 第一弾 日弘商会株式会社】
地域貢献へかける想い――日向社長が語る創業の軌跡とスポンサードへ込めた想い
インタビュー中の様子(右:日弘商会 日向社長、左:成川コーチ)
株式会社日弘商会は、静岡県沼津市に本社を構える一般鋼材の在庫販売および加工を手がける企業。主な取り扱い品目は、H形鋼やコラムなどの一次加工、鋼板のレーザー・プラズマ加工、鉄骨加工など。
地域に根ざした信頼のものづくりで、お客様のニーズに応える最適な鋼材ソリューションを提供しています。
株式会社日弘商会| H形鋼・コラム・一般形鋼・一次加工・鋼板のレーザー・
プラズマ加工・鉄骨加工
成川
―日弘商会の創業の背景や、事業の軌跡を教えてください。
日向社長
当社は私が二代目になります。先代は山梨から沼津の金物店に、15歳で丁稚奉公に来て、終戦後、昭和33年に独立し沼津の添地町で金物店を開業しました。
その後、奉公先との競合を避ける為、また『今後は鋼材の時代が来る』と判断し沼津足高地区へ昭和40年頃1.500坪の土地を求め、昭和47年頃、倉庫を建設し鋼材の在庫販売に踏み切りました。
しかし、すぐに第一次オイルショック(昭和48年)に見舞われ、大変苦労したと伝え聞いています。
私が20歳の頃に会社に戻ってからは、先に会社にいた兄と協力して鋼材販売に力をいれました。
その後、厳しい時代を乗り越えながら、鋼材販売を継続、約35年位前からは切断・穴あけ加工を手掛けるようになりました。
現在では、主に建築に使用されるコラムを切断・開先H形鋼を切断・穴あけ・ショット・開先の一次加工を行った上で、お客様に商品をお届けする形が主流になっています。
この様に、鋼材の提供から始まり、時代の変化に応じて事業を進化させてきたのが当社の強みです。
インタビューに答える日弘紹介 日向社長
成川
―それは大変興味深いお話ですね。会社として大切にしている理念やポリシーについてお聞かせください。
日向社長
基本的には、お客様との信頼関係を大切にしています。
5年、10年と付き合ってよかったと思っていただけるような、そんな関係を築くことが目標です。
鋼材の販売によって得た利益は、またお客様に還元すべく新たな設備投資へと振り向けています。
お客様とヒアリングを重ね、「こういうサービスがあったら助かる」といった声をもとに、機械化を進め、人手不足や納期・品質の課題にも対応しています。
25年、30年以上前から、お客様の現場ではすでに人手不足が課題となっており、そうしたニーズに応える形で「機械でできることは機械に、人手でなければならない部分は人に」と役割を分けてきました。
人材確保が難しい中でも、無理なく回る仕組みを提供することが当社のポリシーです。
また、もう一つの理念として「地域社会への貢献」も挙げています。
これは創業者である先代が、昭和50年代の厳しい時代に描いた信条がベースになっています。
当時の理念文をいまも社内で大切にしています。
成川
―企業の信条として非常に芯のある考え方ですね。
日弘商会の鋼材事業の強みや、他社と差別化できるポイントは何ですか?
インタビューを行う成川コーチ
日向社長
当社の強みは、一次加工ができる体制を早くから整えていた点です。
多くの鋼材販売業者は、加工設備を持たずに素材だけを扱っていますが、当社は早い段階から機械設備を導入し、ニーズに応えてきました。
今や人手不足が深刻である中、「一次加工までやってもらえるなら素材もお願いしたい」といったお客様の声が増えています。
結果的に、加工が先行し、その流れで素材の注文もいただけるようになっています。
今後は「二次加工」と呼ばれる溶接や組み立てといった分野にも参入し、単なる鋼材業者ではなく、事業者の一部機能を肩代わりするパートナーとして成長していく方針です。
成川
―お客様から評価を受けるにはどのようにすればよいのでしょうか。
日向社長
私たちのようなBtoBの業態では、リピートいただけるかどうかが一番の評価基準になります。
納期通りに高品質な製品を提供できなければ、どれだけ良いことを言っても次の注文はいただけません。
ですから「リピートがある=評価されている」と捉えています。
もちろん、「よかったよ」と言っていただけることもありますが、それよりも大きいのはクレームがないこと、そしてご紹介や口コミで新たなお客様につながっていくことです。
インタビュー中の様子
成川
―なるほど、ありがとうございます。
業界全体の動向や、日弘商会としての今後の展望についてお聞かせください。
日向社長
将来的には、今の東部・中部エリアからさらに広域へと事業展開をしていきたいと考えています。
具体的には、東海4県、あるいは東京などの大手物件にも関わっていくような形です。
そうなれば、今まで以上に地元企業との協業が活性化し、相互にメリットが生まれると思っています。
従来の商圏にとどまっていては成長に限界がありますので、県外との連携を強化することが、今後の鍵になるでしょう。
時代のスピードが速く、この先は若い人に夢を託していく覚悟です。
成川
―今回我々MHSC(長谷部誠スポーツクラブ)をご支援いただいた経緯や会社としての想いを教えてください。
日向社長
単純にサッカーが好きだったというのがきっかけです。
Jリーグがまだメジャーではなかった頃からサッカーを応援していて、若い人たちにもサッカーを通じて人間として成長してほしいという思いがあります。
技術の向上ももちろん大切ですが、それ以上に人間形成が重要です。
社会人として通用するような人材になってほしいという願いが根底にあります。
また、少し話は大きくなりますが、地球規模のような問題、例えばカーボンニュートラルなど、地球環境の未来を考える責任世代として、より良い環境を次の世代に引き継ぐことも、こういった我々ができることをやるということから、何かにつながっていくと考えているからです。
成川
―MHSCの活動を通じて、地域活動への思いについてもお聞かせください。
日向社長
最近になって、地域に貢献したいという思いが強くなってきました。
資本主義の構造では、どうしても資産が一部に偏ってしまいがちですが、自分ができる範囲で地域社会に何か還元できないかと考えています。
インタビュー中の様子
成川
―最後に、社員の皆様とどのような未来を築いていきたいとお考えですか?
日向社長
これからは、外国人材を含めた多様な人材と共存していく時代になります。実際に当社でも、約80名の社員のうち20名以上がミャンマー出身です。
日本社会は単一民族社会から、多民族社会へと変化していくでしょう。
そうした中で、若い方々が異文化交流を通じて視野を広げ、自然に共存していけるような未来を築いてほしいと願っています。
人こそが全ての原点であり、人との共存がなければ何も始まりません。
それぞれが自分にできる範囲で社会に貢献し、無理せず、自分らしい形で未来を支えること。
それが大切だと思います。
成川
―本日はありがとうございました。
日向社長が考える現状の会社のこと、これからの未来や地域環境への貢献のこと、とてもわかりやすくお話しいただき、大変感謝しています。
引き続きご支援いただき、我々も少しでも貴社に貢献できるように頑張っていきたいと思います。
日向社長
こちらこそありがとうございます。
長谷部さんが目指すビジョンはとても素晴らしいと思います。
我々も頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いします!
インタビューを終えて